1. はじめに
初心者用のRaspbianインストール方法として NOOBS と呼ばれるものが長らく使われてきましたが、 2020年3月に新しい初心者用インストールアプリケーションであるRaspberry Pi Imagerが発表されました(使用法は「Raspberry PiへのOSのインストール方法」を参照)。恐らくこの方法がRaspbianインストールの今後の主流となっていくと思われますが、本ページではNOOBSによるインストール法を記録として残しておきます。
2. OSインストール用のmicroSDカードの準備
ここではRaspberry PiへOSをインストールするために必要なmicroSDカードを準備します。なお、64GB以上のサイズのmicroSDカードを利用される方は、「64GB以上のmicroSDカードをRaspbianで使えるようフォーマットする」を参考に、microSDカードのフォーマットを exFAT から FAT32 に変更してから先に進んでください。
さて、まずはRaspberry Piは用いず、皆さんが普段お使いの、インターネットに接続されたPCでRaspberry Pi用のOSのインストーラをダウンロードしましょう。
Microsoft EdgeなどのブラウザでJAISTのミラーサイトに接続しましょう。 そして、日付を頼りに欲しいバージョンのリンクをクリックします。
中にある、NOOBS_v◯_◯_◯.zipという形式のファイルをクリックしてダウンロードしましょう。◯にはバージョンを表す数値が入ります。 デフォルトでは「ダウンロード」フォルダーに保存されています。
なお、ファイルのサイズが大きく、ダウンロードに時間がかかります。ネットワークへの接続が速い場合でも20分程度、遅い場合数時間かかる場合がありますので注意してください。なお、Windows 10 の標準ブラウザMicrosoft Edgeをお使いの場合、ダウンロード後の選択肢では「開く」ではなく「フォルダーを開く」を選択してください。
ダウンロード完了後はプロパティでファイルのサイズを調べてください。バージョンによって異なりますが、ファイルサイズがおよそ1.7GBより大幅に小さい場合、ダウンロードに失敗している可能性がありますので、再度チャレンジしてください。
ダウンロードされたファイルは圧縮されたファイルですので、展開する必要があります。
Windowsの場合は、下図のようにファイルを右クリックして「すべて展開」を選択し、現れたダイアログで「展開」ボタンをクリックすると展開が始まります。
ファイルが大きいので、すべての展開が終わるまで少し時間がかかります。なお、この展開時にエラーが出る場合は、やはりダウンロードに失敗している可能性があります。
展開がエラーなく終わったら、現れたファイルを下図のように全てmicroSDカードにコピーしましょう。
コピーが終わった後のmicroSDカードの中身は下図のようになります。
この中身はNOOBSのバージョンが上がるに従い、多少変更を受けることがありますが、展開されたファイルを全てコピーしたのであれば問題ありません。
また、この時点で皆さんのPCには「圧縮ファイル」と「展開されたフォルダ」の2つが残っています。「展開されたフォルダ」は後に削除しても構いません。圧縮ファイルの方は、再インストールの可能性もあるので残しておいた方が安全です。
以上を行ったmicroSDカードをRaspberry Piに接続し、Raspberry Piに電源を入れてOSのインストールを行いましょう。
下図のような起動アイコンが現れるでしょう。
そのまま待つと、さらに下図のようにインストールするOSの選択画面が現れます。
ここではRaspbianにチェックを入れ、Installボタンをクリックします。
なお、NOOBSのバージョンによっては、OSの選択肢としてRaspbianしか現れないこともあります。
その場合もやはりRaspbianにチェックを入れてInstallボタンをクリックしてください。
すると下図のように、microSDカードの中身が消されることを確認するダイアログが現れますのでYesボタンをクリックします。
すると下図のようにインストールが始まります。
インストールは、クラス10のmicroSDカードで約15分かかります。 インストールが完了すると下図のようにインストールの成功を知らせるダイアログが現れますので、OKボタンをクリックします。
するとRaspberry Piが自動的に再起動され、RaspbianというOSのデスクトップが開きます。
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